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USEFUL INFORMATION
用途によってさまざま。トラックの種類についてご紹介。
2023.05.12
トラックの種類について
トラックは用途やサイズによって呼び分けられています。
大きく分けて小型トラック・中型トラック・大型トラックの3種類です。
実際の車両区分では、車両法や道路交通法などによって異なりますが、車両寸法、最大積載量、車両総重量などによっておおまかに分類することができます。
小型トラックは車両総重量が5t未満で最大積載量が3t未満
2tトラックや3tトラックと呼ばれるものです。
車両寸法は下記のとおりです。
全長 | 4,700㎜以内 |
全幅 | 1,700㎜以内 |
全高 | 2,000㎜以内 |
中型トラックは車両総重量が11t未満で最大積載量が6.5t未満
積載量が4t前後の物が多い為4tトラックとも呼ばれる、物流業界では多く使われている高い輸送力と使い勝手が良くバランスのいいトラックです。
車両寸法は下記のとおりです。
全長 | 12,000㎜以内 |
全幅 | 2,500㎜以内 |
全高 | 3,800㎜以内 |
大型トラックは車両総重量が11t以上で最大積載量が6.5t以上
いわゆる10tトラックと呼ばれるトラックです。積載量が10tを超える車両も多い為、大きな積載能力で、大量の荷物を長距離移動するのに使われています。
車両寸法は下記のとおりです。
全長 | 12,000㎜以内 |
全幅 | 2,500㎜以内 |
全高 | 3,800㎜以内 |
トラックの形状について
トラックには様々な種類の形状があり用途によって使い分けられています。
ここではその種類をいくつか紹介します。
平ボディ車
平らな荷台にあおりがついた最もシンプルな車両です。架装が軽量なため、積載量を多くとれるのが特徴です。
上部には何もない為、クレーンなどでの積み込みにも適しています。
雨風から守るため、荷物の上からシートをかける必要があります。また、落下防止にロープなどでの固定も必須になってきます。
ウイング車
荷台に箱型の架装が搭載されており、その側面パネルが上方に開くようになったトラックです。左右のアルミパネルを開くと翼を広げたように見えるためウイング車と呼ばれています。
開口部が大きい為、フォークリフトを使った積み込みや手作業での積み込み時間が短時間で行えます。
また、壁に囲まれた荷台になるので、雨風の心配もなく、荷物の固定に関しても簡易に行える場合があります。
しかしながら、開閉させる為の装置や箱型の架装の重量があるため、最大積載量が減ってしまいます。4tウイング車と呼ばれるものでも、実際の積載量は2.2t~2.6tほどになってしまいます。
ユニック車
平ボディ車の荷台にクレーンが搭載されているトラックのことを言います。
新たにクレーンを手配することなく、狭い場所や高い位置に荷降ろすことができます。
高すぎる場所や重すぎるものはクレーンが必要になってきますが、多くの現場などで活用される利便性の高い車両になります。
超低床とは
超低床車や高床車とはどういう意味でしょうか。
トラックは荷台高さにより、様々な種類がありますが、その内容について簡単にご説明します。
トラックの荷台高さにより分けられる種類は次の通りです。
高床トラック、低床トラック、全低床トラック、超低床トラック
高床トラックとは
高床トラックは荷台の高くなっている車種です。
トラックのタイヤを大きくして、高さを出しています。
メリットとしては、大きいタイヤによる振動・衝撃の吸収性です。
積荷やドライバーにかかる負担を軽減しやすいです。
しかし、荷台が高い為、荷降ろしや積み込みの際の負担が大きくなってしまいます。
低床トラックとは
低床トラックはタイヤを小さくして、荷台を低く設定しています。
メリットは、積荷の上げ下ろしをするドライバーの負担が軽減されます。
また、大きくてかさばるものの輸送にも適しています。
デメリットとしては、タイヤが小さいことにより乗り心地が悪くなってしまいます。
サスペンションをエアサスに変えていないと、積荷へのダメージがある場合もあります。
全低床トラックとは
全低床トラックは、フロントタイヤとリアタイヤが両方小さくなっているトラックです。
そのため、荷台は低床よりは高いですが、車体は低くなります。
また、タイヤが小さくなり過ぎないので、乗り心地や積荷への影響も少ないです。
超低床トラックとは
えびの興産で配備している超低床車とは、前輪はノーマルタイヤのままで、後輪だけ小さなタイヤに変更しているトラックです。
その利点としては、圧倒的な荷台の低さにあります。
えびの興産で保有している超低床車は地上高が800㎜~900㎜となりますので、積荷の積み降ろし作業がスムーズになります。さらに、高さのある荷物の場合、今まではトレーラーを使わないと運べないようなものでも超低床車により、輸送できる場合があります。それほど重量物が運べないという一面もありますが、かさばるが重量は少ないといった荷物の運送を得意としています。
しかしながら、そんな超低床車にも弱点があります。
低床車でもあった、乗り心地が悪いという面です。タイヤがかなり小さくなるので、地面からの振動により乗り心地や積荷への影響を大きくしています。
こちらに対応するためには費用をかけてエアサスを導入する必要があります。
えびの興産ではエアサス導入車を採用していますので、弱点を克服し、商品の荷崩れや破損のリスクを減らし乗り心地も向上しています。