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物流業界でよく使われる「才」って何?才数の基本と活用方法を解説
2024.11.09
物流や運送に関わる仕事をしていると、「この荷物は何才ですか?」なんて会話を耳にすることも多いのではないでしょうか。この「才」という言葉、実は物流業界でよく使われる「容積」の単位なんです。今回は、この「才」について詳しく説明し、物流の効率化にどのように役立っているかをお話しします。
「才」とは?物流で使われる容積の単位
「才(さい)」は、日本の物流や運送業界で使われる容積の単位で、「1才」は「1立方フィート(cubic feet)」に相当します。立方フィートという単位は日本ではなじみが薄いかもしれませんが、主に北米で使われている容積の測定単位です。1立方フィートは約28.3リットルにあたり、これが「1才」として扱われます。(1フィート30.48センチメートル)
また、1才の大きさの例えとしては、みかん箱1個くらいの大きさと言われています。
例えば、1メートル(約3.3フィート)の立方体(m3)は大体35才程度の体積になります。つまり、才数は倉庫のスペースを考える上で欠かせない指標であり、物流の現場では、効率的な保管・運搬を図るために非常に役立ちます。
才数のほかに重量も荷物を運ぶときに考えなければいけません。
重量換算とは才数を重量に換算した数値で、一般的には「1才=8kg」、「1m3=280kg」という数値が使われています。この数値は、小さいけど重たい荷物や大きいけど軽い荷物など運搬時のコストを計算するためにあります。トラック輸送の場合、幅x奥行きx高さx280=容積重量が計算できます。
なぜ「才」を使うのか?
では、なぜ物流業界では「才」という単位を使うのでしょうか。理由は主に以下の通りです。
1.効率的なスペース管理
才数を使うことで、倉庫やコンテナのスペース管理がしやすくなります。例えば、倉庫内にどれだけの荷物が収まるかを知りたいとき、それぞれの荷物の才数を合計して計算すれば、スペースの利用状況を把握するのが容易になります。
2. 透明な料金計算
才数による容積計算を導入することで、輸送や保管の料金をより正確に見積もることが可能です。荷物の体積がわかれば、倉庫や輸送車両に対してどのくらいのスペースを使うのかも具体的にわかり、料金設定に透明性が出ます。
3. 積載効率の向上
輸送時に積載効率を上げることはコスト削減にもつながります。コンテナやトラックのスペースが無駄にならないよう、各荷物の才数を考慮しながら積載することで、無駄を削減し、運搬効率を向上させることができます。
才数の計算方法と使い方
才数を計算する際、簡単な計算式が使われます。例えば、荷物の「縦・横・高さ」(すべてセンチメートル単位)をかけて、その結果を「28317」で割ることで、荷物の才数が求められます。
計算式:=W幅(Width)xD奥行き(Depth)xH高さ(Height)÷28317
この計算式で得られた数値が、荷物の才数になります。例えば、50cm × 40cm × 30cmの荷物の場合、計算すると「2.12才」になります。これを基に、トラックや倉庫のどこに配置するかを決めたり、料金を設定したりします。
物流における「才」の重要性
物流業界では、少しの無駄が大きなコストにつながります。そのため、才数を使った効率的なスペース管理は、コスト削減に直結します。また、才数がわかると、倉庫やトラックにどれだけの荷物を積載できるかもイメージしやすくなるため、運搬計画が立てやすくなるのも大きなメリットです。
まとめ
「才」という単位は、物流や運送における効率化の鍵を握る重要な指標です。荷物の体積を才数で把握することで、スペースの無駄を最小限に抑え、透明な料金計算や効率的な輸送が可能になります。日々の業務の中で「才」を意識することで、より効率的でコストパフォーマンスの高い物流を実現できるでしょう。ぜひ活用してみてくださいね。